精刻
せいこく
名詞
標準
文例 · 用例
源信の方が寂心よりは少し年が劣って居たかも知らぬが、何にせよ幼きより叡山の慈慧に就いて励精刻苦して学び、顕密|双修、行解並列の恐ろしい傑物であった。
— 幸田露伴 『連環記』 青空文庫
一はその下僚の温良にして民に近き能吏多く、他は精刻|苛佻、動もすれば訐以て直となし、察以て明となす酷吏多し。
— 徳富蘇峰 『吉田松陰』 青空文庫
両崖はボキボキ折り重ねたような縦横の岩ひだが、斜めに朝日をうけていよいよ固く、厳しく、背を逆立て、破砕した岩砂の堤防も、岳樺のむら立つ崖岬も、等しく抉り出され、剥ぎ出されたごとく明劃で、痛いくらいに精刻だ。
— 中村清太郎 『ある偃松の独白』 青空文庫