望湖
ぼうこ
名詞
標準
文例 · 用例
蓮華寺に詣り、午後|磨針嶺望湖堂に小休す。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
人形町を過ぎやがて両国に来れば大川の面は望湖楼下にあらねど水天の如し。
— 永井荷風 『夕立』 青空文庫
漢土には白雨を詠じたる詩にして人口に膾炙するもの東坡が望湖楼酔書を始め唐韓※が夏夜雨、清呉錫麒が澄懐園消夏襍詩なぞその類尠からず。
— 永井荷風 『夕立』 青空文庫
したがって、その利権と富の点で他を抑え、料亭なども掬水亭は島屋、望湖庵は青木、橋立楼は八幡屋と、それぞれが経営するものであった。
— 山本周五郎 『いしが奢る』 青空文庫
島屋の手代に伴れられて望湖庵へいった。
— 山本周五郎 『いしが奢る』 青空文庫
「この望湖庵の養女のいしという者ですが」と手代の弥吉が云った、「本信さま御存じなのでございますか」 うんと保馬が頷くと、娘はこっちへ向いて、顔を赤くしながらおじぎをした。
— 山本周五郎 『いしが奢る』 青空文庫
――望湖庵は青木重右衛門が経営しているので、養女といえば重右衛門の娘分であろう。
— 山本周五郎 『いしが奢る』 青空文庫
望湖庵の者だけでなく、知っている者はみんないしを愛しているようであった。
— 山本周五郎 『いしが奢る』 青空文庫