冬薔薇
ふゆそうび異読 ふゆばら
名詞
標準
winter rose
文例 · 用例
冬薔薇のような赤い活いきとした花は、鼠色にぼかされた四辺の物象の中にみょうにきわ立って見えた。
— 田中貢太郎 『赤い花』 青空文庫
光沢のある越州の壺に似合った冬薔薇の華やいだ向うで由吉は無造作に鮭を食べたその途端、「あッ、これは見事だ。
— 横光利一 『旅愁』 青空文庫
「大西洋でクイン・メリーの揺れたときの句だったが、冬薔薇の芯すら落すローリング――そういうのもあったよ。
— 横光利一 『旅愁』 青空文庫
何でも或霧の深い晩、僕は冬薔薇を盛つた花瓶を中にゲエルの話を聞いてゐました。
— 芥川龍之介 『河童』 青空文庫
僕は花瓶の中の冬薔薇の花を抜き、ゲエルの手へ渡しました。
— 芥川龍之介 『河童』 青空文庫
なんでもある霧の深い晩、僕は冬薔薇を盛った花瓶を中にゲエルの話を聞いていました。
— どうか Kappa と発音してください。 『河童』 青空文庫
冬薔薇の花の凋みかけた心地よい五月の或夕暮に、私はドン・ムリオを訪問れた。
— 国枝史郎 『西班牙の恋』 青空文庫
蒼白い靄に埋もれながら、すぐ窓下の冬薔薇の木は、凋んだ花と満開の花とを簪のように着けながら、こんもりと茂って居るのでした。
— 国枝史郎 『西班牙の恋』 青空文庫
作例 · 標準
閑静な庭園に、一輪だけ咲いた冬薔薇(ふゆそうび)が気高く香っていた。
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俳句の季語にもなっている冬薔薇(ふゆそうび)は、寒さの中に咲く生命力を感じさせる。
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霜をまとった真紅の冬薔薇(ふゆそうび)は、宝石のように輝いて見えた。
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