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鼻糞

はなくそ
名詞
1
標準
文例 · 用例
「――そんなことどうだっていいじゃありませんか」「いやどうだっていいっていう訳にはいかないよ」「僕をモデルにするからですか」「うん」 小田策之助はしきりに鼻糞をほじくっていた。
織田作之助 それでも私は行く 青空文庫
鶴雄は、学校の先輩であるこの若い作家を、これまで尊敬していたけれど、会っていると、復校願を出すと云ってみたり、「君、恋人あるの」 と、変なことをきいたり、鼻糞をほじったり、軽佻浮薄な男のように感じられてならなかった。
織田作之助 それでも私は行く 青空文庫
豹一は鼻糞をほじっていた。
織田作之助 青春の逆説 青空文庫
鼻糞ほどのボーナスを貰ってカフェーへ駈込んだり、高等官になったとて嚊殿に誇るような極楽蜻蛉、菜畠蝶々に比べては、罪が深い、無邪気で無いには違い無いが、氏郷の感慨の涙も流石に氏郷の涙だと云いたい。
幸田露伴 蒲生氏郷 青空文庫
それから鼻糞をほじくっている子供がいましたっけ。
森鴎外 青年 青空文庫
あの子供が鼻糞をほじくりながら、何を工夫しているかと思うと、太陽が消えてしまった跡で、世界を煖める火を工夫しているというのですね。
森鴎外 青年 青空文庫
一番|無雑作でかつおかしいと思ったのは、何ぞと云うと、手の垢や鼻糞を丸めて丸薬を作って、それを人にやる道楽のある仙人であったが、今ではその名を忘れてしまった。
夏目漱石 思い出す事など 青空文庫
鼻糞7・3(夕) 森鴎外氏の談話によると、俳人正岡子規氏は、何かの集会で鴎外氏の宅に来ると、定つたやうに座敷のなかに寝そべつて、頬杖をついたものだ。
大正七(一九一八)年 茶話 青空文庫