駿足
しゅんそく
名詞
標準
文例 · 用例
」などと、旗取り競争第一着、駿足の少年にも似たる有頂天の姿には、いまだ愛くるしさも残りて在り、見物人も微笑、もしくは苦笑もて、ゆるしていたが、一夜、この子は、相手もあろに氷よりも冷い冷い三日月さまに惚れられて、あやしく狂い、「神も私も五十歩百歩、大差ござらぬ。
— ――(生れて、すみません。) 『二十世紀旗手』 青空文庫
その時、駿足に流汗を被りながら、呼吸はあえて荒からぬ夕立の鼻面を取って、滝太郎は、自分も掌で額の髪を上げた。
— 泉鏡花 『黒百合』 青空文庫
そして夕霧は厩の中の駿足の馬に鞍を置かせて、一昨夜の五位の男を小野へ使いに出すことにした。
— 夕霧一 『源氏物語』 青空文庫
馬は甚だ強い駿足であった。
— 宣室志(唐) 『中国怪奇小説集』 青空文庫
最新輸入の新しい型の自動車と交つては、昔ゆかしい定紋の付いた箱馬車に、栗毛の駿足を並べて、優雅に上品に、軋せて来る堂上華族も見えた。
— 菊池寛 『真珠夫人』 青空文庫
その駿足に、伊達家の士の二男三男の壮力の者を乗せ、馬上射撃を一斉に試みさせる。
— 菊池寛 『真田幸村』 青空文庫
最新輸入の新しい型の自動車と交っては、昔ゆかしい定紋の付いた箱馬車に、栗毛の駿足を並べて、優雅に上品に、軋せて来る堂上華族も見えた。
— 菊池寛 『真珠夫人』 青空文庫
さて和漢アラビヤ等に竜が海より出で浜辺の馬に駿足の竜駒を生ます談多い。
— 馬に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫