盤側
ばんそく
名詞
標準
文例 · 用例
私も、西村楽天、大山八段などゝ盤側にならんで、うつされる。
— 坂口安吾 『勝負師』 青空文庫
盤側にのこつたのは、記録係のほかに、倉島竹二郎君と私、そのほか二人ほど居るだけ。
— 坂口安吾 『勝負師』 青空文庫
もつぱら対局者の対局態度を眺めてゐるのが専門で、だからこそ、ほかの見物人はみんな控室でワア/\やつてゐるが、私だけは盤側を離れたことがないのである。
— 坂口安吾 『勝負師』 青空文庫
部屋の中央へ将棋盤をだして、土居、大山が盤に対し、金子八段が盤側にひかへて、駒をうごかし、次の指手の研究に余念もない。
— 坂口安吾 『勝負師』 青空文庫
千代は盤側に坐って盤面を見つめていたが、「どんな手合い?
— その七 石の下 『明治開化 安吾捕物』 青空文庫
しかるに対局がはじまってまもなく、誰よりも盤側に控えている私が一番先に気がついたのだけれども、本因坊が負けるなんてとんでもない、てんで勝負になりゃしないだろうと即断しなければならないような事態が起った。
— 坂口安吾 『明日は天気になれ』 青空文庫
それにしても前夜の乱酔から升田の七転八倒に至るまで、賑やかなことこの上もない対局で、また盤側にはテンヤワンヤのゲリラ隊あり、ケンラン無比の大試合であったと云えよう。
— 坂口安吾 『明日は天気になれ』 青空文庫