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盤踞

ばんきょ
名詞
1
標準
文例 · 用例
詩魂衰へて警察歌をつくる北原白秋歌壇に盤踞して、後陣を張る歌壇組みし易しと見えたり。
詩集(11)文壇諷刺詩篇 小熊秀雄全集-12 青空文庫
その物その傍らに盤踞して飲み啖わず、しかもその皮膚はおのずから青より黄となり、さらに赤となる。
岡本綺堂 青蛙堂鬼談 青空文庫
岩上に盤踞して四顧すること多時、興の盡くるを待ちて、來路をもとめ、再び木曾川の流に沿ふ。
田山花袋 秋の岐蘇路 青空文庫
川島は満洲朝の滅亡と共に雄図|蹉※し、近くは直隷軍の惨敗の結果が宣統帝の尊号|褫奪宮城明渡しとなって、時事日に非なりの感に堪えないで腕を扼しているだろうが、依然信州の山河に盤踞して嵎を負うの虎の如くに恐れられておる。
内田魯庵 二葉亭追録 青空文庫
殊に肩から胸へかけての手堅い力の盤踞した感じに、容易に内には籠りがたいまだ青年の名残りさえ感じられた。
横光利一 旅愁 青空文庫
黄門の報称に拠るに、五月初六日より、一千丈の巨蟒来り、宮外に盤踞し、内外臣民を呑食する一万三千八百余口、過ぐる所の宮殿、尽く邱墟と成りて等し。
蒲松齢 蓮花公主 青空文庫
その多数は国民の全部ではなく、あるところに盤踞した勢力、影響のつよいものの言うことが勝つのではないでしようか。
金森徳次郎 涙をもつて正義をささえる 青空文庫
終戦後におきましてそういう勢力の盤踞する中心地点を破壊しろ、これは敗戦国の悲しさでありますが、外国からそういう指図のようなものが出まして、そしてかつて威力をふるつた中心点がきれいに破壊せられて、これを向うようの言葉で言えば「カンバツ」を廃止したのであります。
金森徳次郎 涙をもつて正義をささえる 青空文庫