臥具
がぐ
名詞
標準
bedding
文例 · 用例
さてこの吉祥天女が、――仏前に演説して、金光明経の受持者に飲食・衣服・臥具・医薬及び余の一切の物質的要求の充足を約してくれた吉祥天女が、――また主としては五穀豊穣を祈るためにまつられた吉祥天女が、――どうしてあのような女の姿に現わされたか。
— 和辻哲郎 『古寺巡礼』 青空文庫
」早く殺さないと肉が落ちると云うので要太郎が鳥の脇腹をつまむと首がぐたりとなった。
— 寺田寅彦 『鴫つき』 青空文庫
このとき他の国の財政の慌てふためきをよそにフランスへは億に次ぐ億の金塊がぐんぐん流れ込んでいた。
— 岡本かの子 『巴里の唄うたい』 青空文庫
戸の外を、桜|樹立がぐるりと囲む……桜が……しんしんと咲き静まった桜樹立が真夜中に……棟を圧して桜樹立が……桜樹立がしんしんと……私は、ぞっとして夜具をかぶった。
— 岡本かの子 『病房にたわむ花』 青空文庫
はんのきの林がぐるっと輪になっていて中にはみじかいやわらかな草がいちめん生えてまるで一つの公園地のようでした。
— 宮沢賢治 『二人の役人』 青空文庫
それがぐつと遠ざかり、遙か彼方に見えるのみならず、全く手に屆かないやうにさへ見えるのだ。
— ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 『「マルテ・ロオリッツ・ブリッゲの手記」から』 青空文庫
と、足先からかう百足にでも這はれてゐるやうな戰慄が總身に傳はつて來て、頭の中がぐらぐらしてくるやうな、厭な氣持に襲はれたのだつた。
— 南部修太郎 『疑惑』 青空文庫
『が、若しかして手術の時間に心臟麻痺でも起してしまつたら‥‥‥』と、又かう思ひ返してみると、お前の生命に對する不安がぐんぐん胸に迫つて來たのだつた。
— 南部修太郎 『疑惑』 青空文庫
作例 · 標準
旅籠の主人が、使い古されたもののみならず、清潔に糊のきいた臥具を人数分用意してくれた。
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「明日は朝が早いんだ。早く臥具に入って、旅の疲れを癒やしたほうがいい」
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長旅の間、野宿続きだった彼にとって、雨風を凌げる屋根の下で臥具に横になれるのは何よりの贅沢だった。
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標準
kasaya
作例 · 標準
老僧は静かに立ち上がり、煤けた臥具の裾を整えながら、祭壇の前で読経を始めた。
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「この臥具は先代から受け継いだ大切なもので、修行の場では常にこれを身に付けているのです」
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托鉢に回る僧侶たちの、色褪せた臥具が夕日に照らされて影を長く落としていた。
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