なり年
なりどし
名詞
標準
year of large crop
文例 · 用例
しかし私はその時鼓を探すということよりもかなり年増になっている筈の鶴原未亡人が、こんな女優のいそうな室でお化粧をしている気持ちを考えながら眼を丸くしていた。
— 夢野久作 『あやかしの鼓』 青空文庫
」 と対向いの、可なり年配のその先生さえ少く見えるくらい、老実な語。
— 泉鏡花 『朱日記』 青空文庫
ある学科関係の学者の集合では、かなり年寄りも多いのに一人も禿頭がいない。
— 寺田寅彦 『柿の種』 青空文庫
「その男は自分よりかなり年上の女と金目当てで結婚した。
— A CASE OF IDENTITY 『同一事件』 青空文庫
そして自分の反対する癖を改めようと思っていながら、月がかさなり年がかさなるにしたがって、それが次第に改めにくくなった。
— 森鴎外 『阿部一族』 青空文庫
そしてこの学問に拠って、自ら農業の本道を実践しようと鋤鍬を執っても、簡単には事が運ばず、日々風に吹かれ日に曝されて、苦労すること月重なり年積もった後、次第に土も思うようになり、苗も枯れず腐らず、水分も不燥不湿の程良い状態になる。
— 幸田露伴 『悦楽(現代訳)』 青空文庫
」「そいじゃあどうしたってその方がいいよお前、 それにかなり年を取った人だって云うもの。
— 宮本百合子 『蛋白石』 青空文庫
「早く授業を切りあげたいが校長が叱りますからね」 私はこの明治法学士だという、かなり年老った、荒い髭のある先生のデモクラチックの態度に寧ろ愉快さを感じた。
— 倉田百三 『光り合ういのち』 青空文庫
作例 · 標準
今年はリンゴのなり年で、枝が重みでしなるほど真っ赤な実がついている。
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「なり年に収穫を怠ると、翌年の実りが極端に悪くなると言われているんだ」
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数年に一度の豊作のなり年を迎え、農家の人たちの顔にも自然と笑みがこぼれる。
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