一文無し
いちもんなし
名詞-の形容詞名詞
標準
penniless
文例 · 用例
しかし、世捨人だつて、お金が少しでもあるから、世を捨てられるので、一文無しのその日暮しだつたら、世を捨てようと思つたつて、世の中のはうから追ひかけて來て、とても捨て切れるものでない。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
」「嚊の産にゃ銭が要るし、今一文無しで仕事にはぐれたら、俺ら、困るんじゃ。
— 黒島傳治 『砂糖泥棒』 青空文庫
瞳を勝山通のアパートまで送って行き、アパートの入口でお帰りと言われて、すごすご帰る道すうどんをたべ、殆んど一文無しになって、下味原の家まで歩いて帰った。
— 織田作之助 『雪の夜』 青空文庫
同時に私が監房の中で自殺を決心したのは、一文無しになった自分の前途を悲観したからではない。
— 夢野久作 『鉄鎚』 青空文庫
しかし、世捨人だつて、お金が少しでもあるから、世を捨てられるので、一文無しのその日暮しだつたら、世を捨てようと思つたつて、世の中のはうから追ひかけて来て、とても捨て切れるものでない。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
もっとも町人の事なれば、そうなってみると、おのが身代が惜しゅうなって、気が摧けていまいとは限らぬが、もしも、さような事になれば一文無しのこっちの方が、却って確かなもの。
— 夢野久作 『名娼満月』 青空文庫
やはり湊屋仁三郎が一文無し時代の事。
— 夢野久作 『近世快人伝』 青空文庫
ある奴は北海道に一文無しで追い払われたところが、今は私に十倍もする富を持っている。
— 内村鑑三 『後世への最大遺物』 青空文庫
作例 · 標準
例句1
例句2
例句3
例句4