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硝子板

がらすいた
名詞
1
標準
文例 · 用例
何しろ硝子板を粉々に蹴飛ばしたんだから、砕屑でも入ってたら大変だ。
葉山嘉樹 牢獄の半日 青空文庫
その一つが、またぞろ、緑屋の屋根へ落ち、御叮嚀に、屋根から天井まで打ち抜き、菓子を並べてある箱の上まで、落ちて来て、硝子板と菓子とを、グチャグチャに、一緒くたにしちまったのである。
――生きる為に―― 山谿に生くる人々 青空文庫
私は硝子窓の傍に座席をもつてゐたが、その窓の硝子板には蠅がいつぴき押しつぶされてながいことねばりついたままでゐて、それが私の視野の片隅にぼんやりと大きくはひつて來ると、私には雉か山鳩かのやうに思はれ、幾たびとなく驚かされたものであつた。
太宰治 思ひ出 青空文庫
この針の下には煤を塗った硝子板のようなものを置き、この板の上を針が往復運動する事ちょうど発信所と同じくしておけば、針は煤硝子の上に現物とほとんど変らぬものを描き出すのである。
寺田寅彦 話の種 青空文庫
欠けた硝子片を寄せたものは破れない硝子板にはならないのである。
寺田寅彦 変った話 青空文庫
この混合した粉を硝子板の表面に一様に篩いかけて後押し付けると三色の粉を不同なく板の上に密布し、顕微鏡で見れば全体がモザイックのようになっている。
寺田寅彦 天然色写真新法 青空文庫
今日のところでは硝子板に撮れるだけで、紙に写す事が出来ぬのは残念であるが、とにかく巧妙で有用な発明として歓迎すべきものであろう。
寺田寅彦 天然色写真新法 青空文庫
だが、その生きものは、硝子板に戸惑って別に入口を見付けるように、ひゅうひゅう唸って、この建物の四方を馳せ廻る。
岡本かの子 河明り 青空文庫