自修
じしゅう
名詞
標準
文例 · 用例
正常の教程課目として教わったことで後年直接そのままに役に立ったことは比較的わずかで教程以外に直接先生方から受けた実例教育の外には自分の勝手で自修したことだけが骨身に沁みて生涯の指導原理になっているような気がする。
— 寺田寅彦 『科学に志す人へ』 青空文庫
併し自修ばかりでは一人合点で済まして居て大間違いをして居る事があるものですから、そこで輪講という事が行われる。
— 幸田露伴 『学生時代』 青空文庫
政治家になりたいなどいふ考へは微塵もなくなつて、それからといふものは、專ら詩的修養をするのが自分の生命になつたが、その時は毎週の自修科目を時間に割り當てゝ、萬葉集と詩經とシエキスピヤとミルトンと獨逸語と希臘語と梵語とを研究した。
— 岩野泡鳴 『神秘的半獸主義』 青空文庫
俺はさい/\例の化物連の御かげで、と云ふのは、化物は俺を忘れて行つてくれたからで、自修室に、二三日も遊んで居た事があるが、いや中々の面白さ。
— 尾崎放哉 『俺の記』 青空文庫
わたしたちが学校の寄宿舎では、夜の自修時間がすむころから、話の合うものどうしたがいに集まりまして、おそくまで青年らしいむだばなしによくふけりました。
— 島崎藤村 『力餅』 青空文庫
各の部屋は自修室と寝室との二間に分れている。
— 島崎藤村 『桜の実の熟する時』 青空文庫
自修時間も終る頃だ。
— 島崎藤村 『桜の実の熟する時』 青空文庫
父の言葉を一々今覚えて居りませんが、たゞ一ツしつかりと私の心に留つたことがあり升、何かといふと、自分の弱味を知る時は即はち自分の強くなる時で、人は進歩しようと思ふには一歩/\自修して行ねばならぬといふことです。
— 若松賤子 『黄金機会』 青空文庫