所嫌わず
ところきらわず
表現副詞
標準
anywhere
文例 · 用例
――山の草、朽樹などにこそ、あるべき茸が、人の住う屋敷に、所嫌わず生出づるを忌み悩み、ここに、法力の験なる山伏に、祈祷を頼もうと、橋がかりに向って呼掛けた。
— 泉鏡花 『木の子説法』 青空文庫
かれの顔や手先は所嫌わずに掻きむしられていた。
— 雷獣と蛇 『半七捕物帳』 青空文庫
馬の骨、鹿の角、人の骨、おシャリコウベ、それから蛇のぬけがら、いずれも不気味な品が雑然と所嫌わずに置いてあるのです。
— 日光に現れた退屈男 『旗本退屈男 第八話』 青空文庫
オーストリアからハンガリアの野へかけて、雛芥子が所嫌わず生えている。
— 横光利一 『欧洲紀行』 青空文庫
電灯を中心に、天井、床、机、私の身体など、所嫌わず、飛び廻る。
— 豊島与志雄 『美醜』 青空文庫
それから、痺れがどこからとなくやってきて、身体中を所嫌わず、這い摺るようになると、今まで見えていた血の管の色が、妙に黝ずんできて、やがて痺れも一個所に止まってしまい、そこが白斑みたいに濁ってくるんですとさ。
— 小栗虫太郎 『白蟻』 青空文庫
薄紫の嫁菜の花は所嫌わず紛々と、素戔嗚尊の体に降りかかった。
— 芥川龍之介 『素戔嗚尊』 青空文庫
彼はその返礼に私の顔を所嫌わず舐めようとしてやまなかった。
— 夏目漱石 『硝子戸の中』 青空文庫
作例 · 標準
彼女は眠くなると、所嫌わずどこでも寝てしまう特技を持っている。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
雑草は生命力が強く、アスファルトの隙間からでも所嫌わず顔を出してくる。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
「こんな所で喧嘩はやめなさい」「でも、彼が所嫌わず失礼なことを言うから!」
幻辭AI · gemini-3-flash-preview