水呑百姓
みずのみびゃくしょう
名詞
標準
poor peasant
文例 · 用例
小作料やら、納税やら、肥料代やら、さういつた生活費に追はれてゐて、何時まで経つても水呑百姓から脱することが出来ないのです。
— 有島武郎 『私有農場から共産農団へ』 青空文庫
十代まえからの水呑百姓、だけである。
— ――当りまえのことを当りまえに語る。 『もの思う葦』 青空文庫
』と噛んで吐き出し、『水呑百姓。
— 太宰治 『虚構の春』 青空文庫
岩淵の渡場手前に、姉の忰が、女房持で水呑百姓をいたしておりまして、しがない身上ではありまするけれど、気立の可い深切ものでございますから、私も当にはしないで心頼りと思うております。
— 泉鏡花 『政談十二社』 青空文庫
僕は子供心にも此樣子を見て不審に思つたといふは、其男の衣服から風采から擧動までが、一見百姓です、純然たる水呑百姓といふ體裁です、けれども校長の之に對する樣子は郡長樣に對する程の丁寧なことなので、既に浮世の虚榮心に心の幾分を染められて居た僕の目には全く怪しく映つたのです。
— 国木田独歩 『日の出』 青空文庫
四十男の水呑百姓と思つたのは、學校より十町ばかり隔だつて居る松林の奧に一構の宅地を擁し、米倉の三棟を並べて居る百姓、池上權藏といふ男で、大島小學校の創立者、恩人、保護者であつたのです。
— 国木田独歩 『日の出』 青空文庫
そこえらの水呑百姓と縁組が出来ると思うのか!
— 佐左木俊郎 『栗の花の咲くころ』 青空文庫
彼は元來貨財なき水呑百姓なり。
— 大町桂月 『鹿島詣』 青空文庫
作例 · 標準
飢饉の時代、多くの水呑百姓が年貢の取り立てに苦しんだという歴史が残っている。
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彼は自らを「ただの水呑百姓だ」と卑下したが、その勤勉さは誰にも負けていなかった。
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物語の主人公は、貧しい水呑百姓の家に生まれ、懸命に生きた。
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ウィキペディア
水呑百姓(みずのみびゃくしょう)は、貧しくて水しか呑めないような百姓を指す、江戸時代の貧農の呼称。主に江戸時代の年貢の賦課基準となる石高や役を持たず、自分の土地を所有しない農民を指す。
出典: 水呑百姓 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0