来何
きなん
名詞
標準
文例 · 用例
ところで芸術における「主観的」「客観的」もしくは「主情主義的」「主知主義的」ということは、本来何を意味するものだろうか。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
斯の如きものに対して本来何を尊重し、何を保護してやらなければならないと云ふのか。
— 平出修 『公判』 青空文庫
貴公は乃公の所へ元来何をしに来るのだ、エ?
— 国木田独歩 『富岡先生』 青空文庫
「エ、元来何をしに来るのだ?
— 国木田独歩 『富岡先生』 青空文庫
『何んで斯んな処に寝るのだ、貴様の職業は元来何だ』といふ声は巡査です。
— 國木田獨歩 『夜の赤坂』 青空文庫
元来何物かの仮定なしに学が成立し難いものとすればここに第一の仮定を置くのが便宜であるというまでである。
— 寺田寅彦 『物理学と感覚』 青空文庫
雪江さんが其を明けて呉れたので、少し明るくなったから、尚お能く視廻すと、壁は元来何色だったか分らんが、今の所では濁黒い変な色で、一ヵ所|壊れを取繕った痕が目立って黄ろい球を描いて、人魂のように尾を曳いている。
— 二葉亭四迷 『平凡』 青空文庫
それ以来何の姿も便りも、行方の手懸かりになるようなものは……。
— A CASE OF IDENTITY 『同一事件』 青空文庫