それ切り
それきり異読 それぎり
名詞副詞
標準
with that
文例 · 用例
それ切り黙りこんだ。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
藤公はおんつぁんを一つ二つなぐつたが気抜けがしてそれ切りさ。
— 有島武郎 『骨』 青空文庫
最う別に思出しもしないで、つい先刻までそれ切りで済んでいました。
— 泉鏡花 『浮舟』 青空文庫
ついでに言おう、人間を挟みそうに、籠と竹箸を構えた薄気味の悪い、黙然の屑屋は、古女房が、そっち側の二人に、縁台を進めた時、ギロリと踏台の横穴を覗いたが、それ切りフイと居なくなった。
— 泉鏡花 『陽炎座』 青空文庫
たぶん二人の仲は、その生徒よりも三つか四つ歳上の姉が、苦学生だというその境遇に同情して、洋服のほころびを縫ってやったり、靴下の穴にツギを当ててやったりしただけの淡いもので、離れてしまえばそれ切り、居所を知らせる義務もないような、なんでもない仲であったのかも知れないと、道子は想像した。
— 織田作之助 『旅への誘い』 青空文庫
それ切り嘉七は、また、わからなくなった。
— 太宰治 『姥捨』 青空文庫
この、六月――いまに至るまで、それ切り、その消息を知らなかったのである。
— 泉鏡花 『燈明之巻』 青空文庫
まあまあ、とおっしゃって、それ切りになりましたのでございます。
— 泉鏡花 『縁結び』 青空文庫
作例 · 標準
彼は一度怒って家を出て行ったが、それ切り連絡がない。
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約束したあの日は楽しかったが、それ切り会うことはなかった。
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新しい趣味を始めたが、三日坊主でそれ切りになってしまった。
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