南欧
なんおう
名詞
標準
Southern Europe
文例 · 用例
伊太利のナポリ辺へ行くと、市街の家並が不均斉で、登つたり降りたり、中庭を突つ切つたり、路地から路地へ曲つたりする迷路のやうな市街が多いといふことを聞いてゐるせいか、伊香保の町の裏通りを歩くと、何となく南欧の田舎町といふ感じがする。
— 萩原朔太郎 『石段上りの街』 青空文庫
これに反してエトナ、ヴェスヴィオ、ストロンボリ以下多数の火山を有する南欧イタリアの国土には当然にふさわしいシーザーが現われファシズムが生れた。
— 寺田寅彦 『札幌まで』 青空文庫
この時代が妾にとって最も楽しかった時代で、佐野に対する妾の愛着は南欧の情熱に反映して、ジプシー女のように燃えさかったのです。
— 吉行エイスケ 『バルザックの寝巻姿』 青空文庫
夢のように甘い、南欧の春のオレンジの香がにおい立つ。
— 岡本かの子 『食魔に贈る』 青空文庫
独逸音楽と南欧音楽の特色は、エピカルとリリカルとの、最も典型的な好対照である。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
あのあまりに独逸的な、権力感情的なニイチェが、何故に自国で読まれず、逆に南欧の外国で読まれたのだろうか。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
南欧近代の楽聖と云はるゝヰルヂーが『トロバヅウル』の曲もありき。
— 石川啄木 『閑天地』 青空文庫
イベットはもともと南欧ラテン民族の抜ける様な白い額から頬へかけうっすり素焼の赭土色を帯びた下ぶくれの瓜実顔を持つ女なのだが彼女が斯うした無心の態度に入る時には、何とも形容し難い「物」になって仕舞い、自然が与えた美しさだけが、外貌に残る。
— 岡本かの子 『ドーヴィル物語』 青空文庫
作例 · 標準
南欧の明るい日差しを浴びながら、テラスでゆっくりとランチを楽しむ。
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スペインやイタリアなどの南欧諸国は、豊かな食文化で知られている。
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夏休みに南欧を周遊し、各地の歴史的な建築物を巡る予定だ。
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