のたり
のたり
副詞副詞-と名詞-の形容詞
標準
relaxedly
文例 · 用例
春の海|終日のたりのたりかな だれも知ってる名句であるが、のたりのたりという言葉の音韻が、浪の長閑な印象をよく表現し、ひねもすという語のゆったりとした語韻と合って、音象的に非常に強く利いてるのである。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
春雨や暮れなんとして今日も有「暮れなんとして」は「のたりのたり」と同工風。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
例えば鶯のあちこちとするや小家がち 蕪村春の海ひねもすのたりのたり哉 蕪村 の如く、「あちこちとするや」の語韻から、鶯のチョコチョコとする動作を音象し、「のたりのたり」の音調から春の海の悠々とした印象を現わしているのである。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
両方の叢に尾と頭とを突込んで、のたりと橋を渡しているではあるまいか。
— 泉鏡花 『高野聖』 青空文庫
何時か聞いた事がある、狂人と真人間は、唯時間の長短だけのもので、風が立つと時々波が荒れるように、誰でもちょいちょいは狂気だけれど、直ぐ、凪ぎになって、のたりのたりかなで済む。
— 泉鏡花 『春昼後刻』 青空文庫
鸚鵡なんざ、くるッとした、露のたりそうな、小さな眼で、あれで瞳が動きますよ。
— 泉鏡花 『化鳥』 青空文庫
だが、なんとなく、ものたりないな。
— ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 『ナイチンゲール』 青空文庫
例えば蕪村の春の海|終日のたりのたりかな という句の如きも、単にかかる自然を描写しているのでなく、主観に於ける春日長閑の無為の気分を、対象の中に情調として見ているのである。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
作例 · 標準
縁側に座って、猫がのたりと日向ぼっこをしているのを眺める。
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休日の朝は、のたりと遅くまでベッドで過ごすのが好きだ。
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彼は忙しい日々を過ごしていたが、故郷に帰るとのたりとした時間が流れるのを感じた。
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