花色
はないろ
名詞
標準
color of a flower (colour)
文例 · 用例
埋みし犬の何処にか、 蕃紅花色に湧きいづる 春の夜や。
— 中原中也 『山羊の歌』 青空文庫
天幕が霧の中に、小さくぼんやり見える、四ツ柱に、油紙がぺらぺらとして、田舎の卵塔場のようだ、今まで、あそこに寝ていたのか知ら……この霧と雨の中を、たった紙一枚の下に……火光がパッとさす、霧の水球が、美しい紫陽花色に輝いたかとおもうと、消えた。
— 小島烏水 『白峰山脈縦断記』 青空文庫
江戸褄の下から加茂川染の襦袢を見せるというので「派手娘江戸の下より京を見せ」という句があるが、調和も統一も考えないで単に華美濃艶を衒う「派手娘」の心事と、「つやなし結城の五ほんて縞、花色裏のふきさへも、たんとはださぬ」粋者の意中とには著しい隔りがある。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
」 聲の下に、かすりの、明石の白絣で、十七だといふのに、紅氣なし、薄い紫陽花色の半襟くつきりと涼しいのが、瞳をぱつちりと、うけ口で、「濱通り……」「はま通り?
— 泉鏡太郎 『深川淺景』 青空文庫
桐の花色の寒天体になり、乾燥し、また紙に還る。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
私の背後からは円い麦稈帽に金と黒とのリボンをひらひらさして、白茶の背広に濃い花色のネクタイを結んだ、やっと五歳と四ヶ月の幼年紳士がとても潔よく口をへの字に引き緊めて、しかもゆたりゆたりと歩いていた。
— 北原白秋 『木曾川』 青空文庫
その左の肩に一ツと、右の背筋の横へ二ツ並んで、小さな無果花色の疣が在った。
— 夢野久作 『父杉山茂丸を語る』 青空文庫
被せられるのを、「何、そんな、」とかえって剪賊に出逢ったように、肩を捻るほどなおすべりの可い花色裏。
— 泉鏡花 『註文帳』 青空文庫
作例 · 標準
このドレスの花色は、見る人を和ませるような優しい色合いだ。
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画家は、キャンバスいっぱいに様々な花色を散りばめていった。
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「一体、何という花色だろう。こんなに美しい色は初めて見たよ」
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標準
light indigo
作例 · 標準
彼女が選んだ着物の花色は、どこか落ち着いた上品さを感じさせた。
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平安時代の女性たちは、花色の衣装を好んで着用したという。
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この絵の背景に使われている花色は、当時の流行を反映しているらしい。
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ウィキペディア曖昧さ回避
縹色の別名 特定の色ではない、一般的な花の色。
出典: 花色 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0