飼い犬
かいいぬ
名詞頻度ランク #30850 · 青空 46 例
標準
pet dog
文例 · 用例
しかし、こうして人間に慣れ過ぎて水を離れた陸上をうろついていると、いつかはまたどこかの飼い犬か以前の黒犬かが来て一口にかみ殺すようなことになるかもしれない。
— 寺田寅彦 『沓掛より』 青空文庫
私は、人の三倍も四倍も復讐心の強い男なのであるから、また、そうなると人の五倍も六倍も残忍性を発揮してしまう男なのであるから、たちどころにその犬の頭蓋骨を、めちゃめちゃに粉砕し、眼玉をくり抜き、ぐしゃぐしゃに噛んで、べっと吐き捨て、それでも足りずに近所近辺の飼い犬ことごとく毒殺してしまうであろう。
— ―伊馬鵜平君に与える― 『畜犬談』 青空文庫
そうすると、死んだ弟やら、いぜんなくした手まりやら、雨の晩にいなくなってしまった飼い犬やらが、またふたりの姉妹のところにもどってくるという、なにがなにやらわけのわからない、ばかばかしい劇らしい。
— 新美南吉 『嘘』 青空文庫
病院では、死骸など、飼い犬死にたるよりも、さわがず、思わず、噂せず。
— 太宰治 『HUMAN LOST』 青空文庫
その当時、英国の公使館が私の家の隣りにあって、その犬は何とかいう書記官の飼い犬である。
— 岡本綺堂 『穴』 青空文庫
虎は飼い犬のようにのっそりと体を起した。
— 田中貢太郎 『虎媛』 青空文庫
時計の針が突然止まってしまったような昼下がりの河原で、小澤家の人々が体験する一風変わった人たちの出会いが、飼い犬のロンの目から描かれていました。
— 富田倫生 『本の未来』 青空文庫
飼い犬と野良犬がしきりに吠えている。
— 岡本綺堂 『綺堂むかし語り』 青空文庫