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淫魔

いんま
名詞
1
標準
incubus
文例 · 用例
勿論、淫魔を駆って風紀を振粛し、且つ国民の遊惰を喝破する事業じゃから、父爺も黙諾の形じゃで、手下は自在に動くよ。
泉鏡花 黒百合 青空文庫
いかんとなればあまたの人の嫌悪に堪えざる乞食僧の、黒壁に出没するは、蝦蟇とお通のあるためなりと納涼台にて語り合えるを美人はふと聞噛りしことあればなり、思うてここに到る毎に、お通は執心の恐しさに、「母上、母上」と亡母を念じて、己が身辺に絡纏りつつある淫魔を却けられむことを哀願しき。
泉鏡花 妖僧記 青空文庫
」と洞穴の奥から幽に、呼ぶよう、人間の耳に聞えて、この淫魔ほざきながら、したたかの狼藉かな。
泉鏡花 政談十二社 青空文庫
そのほか、附近一帯の町村で、夜娘が寝巻に着更えていると、窓硝子に男の顔が写ったとか、樹に登って二階の若夫婦の寝室を覗いた者があったとか――何ものか、眼に見えない淫魔が漂ってでもいるかのように、この、二七年から八年の初頭へかけて、そのミシガン州の一部に、不吉な雰囲気が揺れ動いていたのだ。
牧逸馬 双面獣 青空文庫
斯うして|牛歩遅々乍ら着実に、何うやら日一日捜査の範囲が狭められつつある時、ジェネシイ郡の住民は、この誰とも知れぬ淫魔に対して呪咀と憤激の爆発点に沸騰していた。
牧逸馬 双面獣 青空文庫
「ところが、役者はこっちの方だと云いたいくらいさ、最初から、給金も出ないくせに嗤われどおしじゃないか」「どうして、あんな淫魔僧正どころの話じゃない」と検事は熊城を嗜めるような軽い警句を吐いたが、かえって、それが慄然とするような結論を引き出してしまった。
小栗虫太郎 黒死館殺人事件 青空文庫
執拗千万な推参者、ここまで淫魔めがあとを追うて来おったか!
弁信の巻 大菩薩峠 青空文庫
「まだ、へい、何にもござりましねえね、いんま蕨のお汁がたけるだが、お飯は昨日の冷飯だ、それでよくば上げますがね。
泉鏡太郎 二た面 青空文庫
作例 · 標準
夢の中で淫魔に襲われるという悪夢にうなされた。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
昔の伝説には、夜な夜な現れて人を誘惑する淫魔の話が多い。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
彼はその魔性の女性を、まるで淫魔のようだと思った。
幻辭AI · gemini-2.5-flash