来俳
らい俳
名詞
標準
文例 · 用例
熊本で漱石先生に手引きしてもらって以来俳句に凝って、上京後はおりおり根岸の子規庵をたずねたりしていたころであったから、自然にI商店の帳場に新俳句の創作熱を鼓吹したのかもしれない。
— 寺田寅彦 『銀座アルプス』 青空文庫
従来俳句について客観と主観ということが問題になることがしばしばあった。
— 寺田寅彦 『俳句の精神』 青空文庫
余は年来俳句に疎くなりまさった者である。
— 夏目漱石 『思い出す事など』 青空文庫
されど秋竹は始めより俳書|編纂の志ありしか、近来俳句に疎遠なる秋竹が何故に俄に俳句編纂を思ひ立ちたるか。
— 正岡子規 『墨汁一滴』 青空文庫
昨年来俳句の流行につれて各地にその雑誌が出るようになりましたのに、昔からの都であった京都に何もないというは不釣合な事であるから、『種ふくべ』の出るのは誠に適当な事と考えます。
— 正岡子規 『俳句上の京と江戸』 青空文庫
元来俳優といふ職業は、腕さへできれば、きつと食へるやうになれる恵まれた職業だからである。
— 岸田國士 『最近の戯曲について』 青空文庫
従来俳優を志す青年男女で、自信ありげな連中をざつと点検すると、男ならば、列車のボオイ型、医者の代診型、呉服屋の番頭型、角帽被りたさの大学生型等々に限られ、女ならば、芸者、女給、ダンサア型、が主で、偶々変つてゐれば、味もそつけもない娘型と相場がきまつてゐる。
— 岸田國士 『周囲に聴く』 青空文庫
ただ、僕にもし彼について何かを語る興味があるとしたら、それは、ちょうど君のような、将来俳優として立つ勉強をしている若い人たちに、ジューヴェがどういう特質によってかかる魅力ある俳優となり得たかについて、僕の観察が多少その説明になるかも知れぬと考えるからです。
— 岸田國士 『あるニュウ・フェイスへの手紙』 青空文庫