特等席
とくとうせき
名詞
標準
special seat
文例 · 用例
もしそうだとすれば日本人は彼の映画を鑑賞する際に、アメリカ人や、ドイツ人には許されない特等席の一部を占有した形になるのである。
— 寺田寅彦 『映画雑感(1)』 青空文庫
午後はずっと劇場の一階特等席に座っていた。
— THE RED-HEADED LEAGUE 『赤毛連盟』 青空文庫
円タクにでも乗つて、あてどもなく海岸通りなどをまはり、春霞みを衝いて出てゆく船を眺め、ゆつくりと支那料理屋にでも休んでから、夜はまたひとりでオデオン座の特等席になりとをさまつて、居眠りでもして来ようといふやうな、何とわたしには全く珍しい「好日」には違ひなかつたのである。
— 牧野信一 『好日の記』 青空文庫
今夜の管理棟屋上は楽屋がわりだから、混乱を避けるためにという名目で、その立て札をおいたのだが、じっさいには、ここが特等席だから、それを軽音楽部で独占しようというのが、ほんとうのところだった。
— 第2章 メリーゴーラウンド、1967年 『45回転の夏』 青空文庫
その楽屋/特等席の、三つならんだテーブルの右端に、部員ではない高志と令子が陣どっていた。
— 第2章 メリーゴーラウンド、1967年 『45回転の夏』 青空文庫
以前プロレタリア作家の特等席ということが言われたことがあった。
— ――文芸時評―― 『ヒューマニズムへの道』 青空文庫
日本の左翼の運動が当時若く未熟で、文化政策の面で正常な理解と指導とを持ち得なかった一種の文化主義が、この特等席の観念に現されている。
— ――文芸時評―― 『ヒューマニズムへの道』 青空文庫
プロレタリア文学で、所謂特等席の誤った観念が正され始めたのは、作者の日常生活と芸術との統一性の重要さが、一般の注意に上ってからのことである。
— ――文芸時評―― 『ヒューマニズムへの道』 青空文庫
作例 · 標準
花火大会の会場に早めに行って、打ち上げ場所が正面に見える特等席を確保した。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
「ほら、ここからだと富士山が綺麗に見えるよ。君のための特等席だ」
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
劇場の最前列中央という特等席で、憧れの俳優の演技を目の当たりにして感動した。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview