春の山
はるのやま
表現名詞
標準
misty mountain in spring with buds and flowers emerging
文例 · 用例
辞世の歌の「限りあれば吹かねど花は散るものを心短き春の山風」の一章は誰しも感歎するが実に幽婉雅麗で、時や祐けず、天|吾を亡う、英雄志を抱いて黄泉に入る悲涼愴凄の威を如何にも美わしく詠じ出したもので、三百年後の人をして猶涙珠を弾ぜしむるに足るものだ。
— 幸田露伴 『蒲生氏郷』 青空文庫
「消えん空なき」と尼君の歌った晩春の山の夕べに見た面影が思い出されて恋しいとともに、引き取って幻滅を感じるのではないかと危ぶむ心も源氏にはあった。
— 若紫 『源氏物語』 青空文庫
聞かずや春の山ぶみに、林の奧ゆ、伐木の丁々として山更になほも幽なる山彦を。
— 上田敏 『牧羊神』 青空文庫
祕密の山に常夜の燈なければ、あなたの木の根、こなたの岩角に膝を打ち足を挫きて、仆れんとする身を辛く支へ、主從手に手を取り合ひて、顏見合す毎に彌増る太息の數、春の山風身に染みて、入相の鐘の音に梵缶の響き幽なるも哀れなり。
— 高山樗牛 『瀧口入道』 青空文庫
その葉の色の青さ、その花の色の紫、それこそ春の山吹とともに、王朝時代の色をもった花だと見た。
— ――忙しき目覚めに 『紫式部』 青空文庫
彼は往来の突き当りにある春の山を眺めたまま、少しもためらはずに返事をした。
— 芥川龍之介 『或阿呆の一生』 青空文庫
伊賀大和ふき来る春の山風に梅が香しみて霞む空かなおなじ時、笠置山をよぎりて。
— 與謝野禮嚴 『禮嚴法師歌集』 青空文庫
香をだにつてよ、春の山風。
— 木下尚江 『鉄窓の歌』 青空文庫
作例 · 標準
霧に包まれた「春の山」は、幻想的で神秘的な雰囲気を醸し出していた。
Illusions AI · gemini-2.5-flash-lite
山頂から見下ろす「春の山」は、新緑と点在する花々で彩られていた。
Illusions AI · gemini-2.5-flash-lite
ハイキングコースを歩きながら、「春の山」に咲く山野草を観察するのが楽しい。
Illusions AI · gemini-2.5-flash-lite
ウィキペディア曖昧さ回避
春の山(はるのやま)は、春のころの趣がある山を表す、春の季語。 1982年2月-3月にNHK「みんなのうた」で放送された楽曲『春の山』。作詞:志賀大介、作曲:大山高輝、編曲:若松正司、歌:東京放送児童合唱団。みんなのうた放送曲一覧#は行を参照。春の山 - NHK みんなのうた 久生十蘭の小説『春の山』。『春の山』:新字新仮名 - 青空文庫 元大相撲力士、春ノ山竜尚。
出典: 春の山 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0