尻下がり
しりさがり
名詞
標準
falling intonation
文例 · 用例
大きい炭取りくらいの大きさの竹かごを棒切れの先に引っかけたのを肩にかついで、跛を引き歩きながら「丸葉柳は、山オコゼは」と、少し舌のもつれるような低音で尻下がりのアクセントで呼びありくのであった。
— 寺田寅彦 『物売りの声』 青空文庫
舞臺には、二人の美女の外に、麻裃を着た口上言ひが一人、月代と鼻の下に青々と繪の具を塗つて、尻下がりの丸い眉を描いて居りますが、顏立は立派な方で、身のこなし、物言ひ、妙に職業的な輕捷なところがあります。
— 人魚の死 『錢形平次捕物控』 青空文庫
舞台には、二人の美女の外に、麻裃を着た口上言いが一人、月代と鼻の下に青々と絵の具を塗って、尻下がりの丸い眉を描いておりますが、顔立は立派な方で、身のこなし、物言い、妙に職業的な軽捷なところがあります。
— 人魚の死 『銭形平次捕物控』 青空文庫
眉も眼も少し尻下がりの、角張ったがっちりとした顔は、そのままでも相当に愛嬌があるが、笑うとまるであけっ放しな腕白小僧のような顔つきになる。
— 山本周五郎 『花咲かぬリラ』 青空文庫
言葉はかなり昂奮しているが、尻下がりの眉も眼もしずかで、唇には例の動じない微笑が絶えず浮かんでいる。
— 山本周五郎 『花咲かぬリラ』 青空文庫
「どうぞ御心配なく」彼は右手でひょいと一種の身振りをし、尻下がりの眉と眼をあげてにやっと笑った、「……僕は帰りますよ、お手数はかけません、どうも失礼しました」「文句を云わずに帰れ」若者の一人がそう云いながら来太の背中を小突いた、来太は振り返った。
— 山本周五郎 『花咲かぬリラ』 青空文庫
そう思い、時を計ってようすを見に来たのであるが、庭を眺めている甲斐の顔は静かで、やや尻下がりの、眩しそうに細められた眼にも、つねと変りのない、穏やかな色しか見られなかった。
— 第四部 『樅ノ木は残った』 青空文庫
しりさがりの感じをあたえると、その人物はだらしのないものになってしまうし、流線の末が上にのぼればさむらいのようになって折角の美人も台なしである。
— 上村松園 『眉の記』 青空文庫
作例 · 標準
彼の話はいつも尻下がりで、結論が曖昧なままだ。
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この曲のメロディーは、最後の部分が尻下がりになっている。
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発表会の途中で、彼の声がだんだん尻下がりになっていった。
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標準
downward trend
作例 · 標準
最近の経済は尻下がりで、なかなか景気が良くならない。
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商品の売上が尻下がりで、打開策を考える必要がある。
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株価は午後から尻下がりになり、最終的に大きく値を下げた。
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