業とする
ぎょうとする
表現動詞-サ変-する
標準
to work as
文例 · 用例
人間の場合においては、球技を職業とする人は格別、普通にはとにかく不生産的の遊戯であり、日常生活の営みからの臨時転向である。
— 寺田寅彦 『ゴルフ随行記』 青空文庫
然し、彼は普通の人間とは違つて、さう云ふ仕事を自らの職業とする人である。
— 南部修太郎 『探偵小説の魅力』 青空文庫
忰というのも、煙管、簪、同じ事を業とする。
— 泉鏡花 『国貞えがく』 青空文庫
こうして種子を除いた綿を集めて綿打ちを業とするものの家に送り、そこで糸車にかけるように仕上げしてもらう。
— 寺田寅彦 『糸車』 青空文庫
これは治生産業をそのまま仏教の修業とする法華経思想を、時代に応じて安易に体得しやすくしたものであります。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
アレキサンダー君は、その自ら名告るところに依れば、旧露国帝室付舞踏師で、革命後上海から日本へ渡って来たのだが、踊を以て生業とすることが出来なくなって、今では銀座裏の、西洋料理店某でセロを弾いていると云う、つまり街頭で、よく見かける羅紗売りより僅かばかり上等な類のコーカサス人である。
— 渡辺温 『ああ華族様だよ と私は嘘を吐くのであった』 青空文庫
貴方の云う文芸とは然う云うものか、では男子一生の事業とするに足るとか、足らないとか論ずべきであって、若し、相互の間に文芸とは斯う云うものであると云うことを定めてかからない以上、其論は何時まで経っても終ることはない。
— 夏目漱石 『文芸は男子一生の事業とするに足らざる乎』 青空文庫
斯う斯う斯うであるからして、私は文芸を以て男子一生の事業とするに足る、其理由を一々|挙げて来なければならぬから、些っと手軽くは話されない。
— 夏目漱石 『文芸は男子一生の事業とするに足らざる乎』 青空文庫