土気
つちけ
名詞
標準
文例 · 用例
何だって、あれだよ、そんなに夜があけて海のばけものどもさ、するする駈け出して失せるだに、手許が明くなって、皆の顔が土気色になって見えてよ、艪が白うなったのに、舵にくいついた、えてものめ、まだ退かねえだ。
— 泉鏡花 『海異記』 青空文庫
水を一口、と云う舌も硬ばり、唇は土気色。
— 泉鏡花 『草迷宮』 青空文庫
暗い空の雲は、いまこの世界にすっかり巻き下って、郭の天地を呑み終せたらしく、あたりは一様に混沌とした土気いろに染み付き、気象は目的を遂げて調和点に達したらしく、混沌として土気いろにも薄い暢びやかな光が大ように路面から反射し上げるようになりました。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
やり切れたものじゃない」 彼は土気色で瘠せた顔に顎だけ角ばっているのへ咬筋の動きを見せながら懸命に叩いています。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
作太郎は赫くなってそれから土気色になった。
— 岡本かの子 『百喩経』 青空文庫
すぐに店へ駆け出して剃刀を逆手に取って構えたでしょう、もう目が据って、唇が土気色。
— 泉鏡花 『式部小路』 青空文庫
」 と恰も宣告をするが如くに言つて、傾けると、颯とかゝつて、千筋の紅溢れて、糸を引いて、ねば/\と染むと思ふと、丈なる髪はほつりと切れて、お辻は崩れるやうに、寝床の上、枕をはづして土気色の頬を蒲団に埋めた。
— 泉鏡花 『処方秘箋』 青空文庫
そんなに煽切ったのに、職人も蕎麦の行燈で見た、その近常さんの顔が土気色だというんですもの。
— ――(前題――楊弓) 『ピストルの使い方』 青空文庫
ウィキペディア曖昧さ回避
土気 (とけ) 千葉県千葉市緑区東部の地名 土気町 - かつて千葉県山武郡に存在した町 土気駅 - 千葉県千葉市緑区の鉄道駅 土気城 - 千葉県千葉市緑区にあった日本の城跡
出典: 土気 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0