金のない
かねのない
表現形容詞
標準
broke
文例 · 用例
私の恋の相手というのは逢うのに少しばかり金のかかるたちの女であったから、私は金のないときには、その甘酒屋の縁台に腰をおろし、一杯の甘酒をゆるゆると啜り乍らその菊という女の子を私の恋の相手の代理として眺めて我慢していたものであった。
— 太宰治 『ダス・ゲマイネ』 青空文庫
金のない細々と商売している奴ばかりが、やかましい規則の制裁を受けた。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
彼等は、常に慾情に飢え、金のない、かつかつの生活を送っていた。
— 黒島伝治 『パルチザン・ウォルコフ』 青空文庫
金のないわけはない。
— 太宰治 『彼は昔の彼ならず』 青空文庫
私の戀の相手といふのは逢ふのに少しばかり金のかかるたちの女であつたから、私は金のないときには、その甘酒屋の縁臺に腰をおろし、一杯の甘酒をゆるゆると啜り乍らその菊といふ女の子を私の戀の相手の代理として眺めて我慢してゐたものであつた。
— 太宰治 『ダス・ゲマイネ』 青空文庫
どちらかに、馬車馬のように猛進する情熱のない限り、金のないインテリ階級にとって、結婚難は現代の宿命の一つだった。
— 菊池寛 『貞操問答』 青空文庫
提燈田中貢太郎 八月の中頃で国へ帰る連中はとうに帰つてしまひ、懐の暖かな連中は海岸へ行つたり山へ行つたり、東京にゐるのは金のない奴か物臭か、そのあたりのバーの女給にお思召を付けてゐる奴か、それでなければ僕等のやうに酒ばかり飲み歩いてゐる奴ばかりなんでしたよ。
— 田中貢太郎 『提燈』 青空文庫
東京の商人に聞いてみると、金を持っている人には商売はできない、金のないものが人の金を使うて事業をするのであると申します。
— 内村鑑三 『後世への最大遺物』 青空文庫
作例 · 標準
「金のないやつは俺のところに来い」なんて、今の時代にそんな気前のいい話が転がっているはずもない。
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学生時代の金のない時期は、スーパーの閉店間際を狙って値引きされた惣菜を買い込み、なんとか食い繋いでいたものだ。
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デートに誘いたいのは山々だが、今月は金のない給料日前なので、情けないが来月まで待ってもらうことにした。
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