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帆影

ほかげ
名詞
1
標準
sight of a sail (in the distance)
文例 · 用例
また、その日の黄昏時、おなじ島の南にあたる尾野間という村の沖に、たくさんの帆をつけた船が、小舟を一隻引きながら、東さしてはしって行くのを、村の人たちが発見し、海岸へ集って罵りさわいだが、漸く沖合いのうすぐらくなるにつれ、帆影は闇の中へ消えた。
太宰治 地球図 青空文庫
そして君らはまた、正に君らの陸地から立去らうとする帆影にまで、あのほつとした氣輕さの平和――すべての見送人が感じ得るところの、あの氣の輕輕とした幸福――を感ずるであらう。
萩原朔太郎 宿命 青空文庫
且一個の圖案としての因襲的興味を尊重する此の無名の畫工は、更に水平線上の二個の帆影、海を昇る朝暉の赤き後光を添加するを以つて、多くの效果を收むるものと考へたに相違ない。
木下杢太郎 海郷風物記 青空文庫
一身軽舟ト為ル落日西山ノ際常ニ帆影ニ随ヒテ去リ遠ク長天ノ勢ヒニ接ス
牧野信一 手紙 青空文庫
黒船の帆影が伊豆の海を驚かしてから、世の中は漸次にさわがしくなった。
湯屋の二階 半七捕物帳 青空文庫
東は太平洋茫々として際なく、一點の帆影をも見ず。
大町桂月 金華山 青空文庫
もうそこにはかゝつてゐる船もなければ、掠めて通つて行く帆影もなかつた。
田山録弥 船路 青空文庫
出船入り船帆影も繁き石の巻からそのお城下までへは、陸前浜街道を一本道に原ノ町口へ抜けて丁度十三里――まさかと思ったのに、およそ退屈男程気まぐれな風来坊も稀でした。
仙台に現れた退屈男 旗本退屈男 第七話 青空文庫
作例 · 標準
水平線の彼方に、小さな帆影が見えてきた。
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船乗りは、遠くの帆影を見て港が近いことを悟った。
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夕焼け空の下、一隻の帆影がゆっくりと消えていった。
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