書き替える
かきかえる
動詞
標準
文例 · 用例
「文壇への批難」の中の聖フランシスについての一節は、僕は君を目安にして書いたのではありませんが、君の名誉のために断然省略するか書き替えるかして、君に迷惑のかからぬようにしますから安心して下さい。
— 倉田百三 『青春の息の痕』 青空文庫
ところで、あの家屋だが、僕の名義になっているから、あんたの名義に書き替えることにします。
— 豊島与志雄 『女心の強ければ』 青空文庫
三つ目の「同一性保持権」は、自分の意志に反して、著作物のタイトルや中味を書きかえられないよう、求める権利を指す。
— 著作権保護期間延長が青空文庫にもたらすもの 『「天に積む宝」のふやし方、へらし方』 青空文庫
人が悪いっていうんでもないけれど、人情はないんですね」「早くあの地面を自分のものに書きかえておくようにしなくちゃ駄目だよ」 小野田は、お島の投遣なのを牾しそうに言った。
— 徳田秋声 『あらくれ』 青空文庫
すっかり書きかえねばならなくなった。
— 中島敦 『光と風と夢』 青空文庫
これは竹柴彦作の作で、清玄を散髪に書きかえたような三幕物、その主人公の教心という僧を上京中の鴈治郎がつとめていたが、名題の“土産”の二字を一字にして、土偏に産の字をつけたのは珍らしいといわれた。
— 岡本綺堂 『明治劇談 ランプの下にて』 青空文庫
かれは念を押して、どうぞ長唄で歌えるように全部書きかえてくださいと皮肉らしく言った。
— 岡本綺堂 『明治劇談 ランプの下にて』 青空文庫
しかしその一部に多少の訂正を加えれば済むはずであるのに、かれは全部を書きかえろと言い、かつは直ぐにこの場で書けという。
— 岡本綺堂 『明治劇談 ランプの下にて』 青空文庫