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燿石

燿石
名詞
1
標準
文例 · 用例
琥珀色をした其肌や、黒燿石のようなその瞳や、雲のように豊かな頭髪など、東洋婦人の持つ可き程のあらゆる美点を一つに蒐めたこの琅玉という官女の姿はホートンの審美眼を驚かせた。
国枝史郎 喇嘛の行衛 青空文庫
けれども、頭上の雲はまるで燦き、黒燿石のような嶺と漣立つ水の面に、ぱっと、目醒めるような薔薇色を振り撒いているのである。
宮本百合子 南路 青空文庫
燿石の微塵ノヨウニ。
豊島与志雄 「草野心平詩集」解説 青空文庫
秋の空を切り取って、それに大きい黒燿石をちりばめたような眼、ミルク色のやや小さい鼻、それから最後に、先刻深井少年が、夢現の間に紅芙蓉の花弁と見た――露を含んだルビーのような、恋の殿堂の扉のような――可愛らしさの限りを尽した唇、ニッとほほ笑むと、その間から真珠の歯がちろりと見えます。
野村胡堂 焔の中に歌う 青空文庫
「…………」 群衆がザワザワと波打つような美色、――少し褪せた真珠色の頬、恐怖に見開く黒燿石の眼、赤い唇の色もありませんが、非凡の美しさは、何者にも損ねられなかったのです。
野村胡堂 礫心中 青空文庫
生命の躍動を思わせるような眼――不思議に原始的な、野の中から拾って来たばかりの黒燿石のような眼の魅力などは、相手が蛇でなくとも、この娘の思うままにされるのを希わない者は無かったでしょう。
第八夜 蛇使いの娘 新奇談クラブ 青空文庫