絵雑
えぞう
名詞
標準
文例 · 用例
それで自分も祖母の膝の前へ絵雑誌などをひろげてやはり一種の復習をしている事もあった。
— 寺田寅彦 『小さな出来事』 青空文庫
これらの絵全体から受ける感じは、丁度近頃の少年少女向けの絵雑誌から受けると全く同じようなものである。
— 寺田寅彦 『ある日の経験』 青空文庫
彼は横浜で降りる時、新吉に絵雑誌などを与へながら、子供をひとりで汽車に乗せるなんて無責任極まるぢやないか!
— 牧野信一 『淡雪』 青空文庫
ガラス絵雑考 私は、ガラスというものについて特殊な愛着を持っている。
— 小出楢重 『油絵新技法』 青空文庫
(昭和丁亥浅春)大津絵雑感 木村荘八先生は自ら三絃を取上げられ※雨の夜ににつぽんちかくと……」云ふ異国情緒の大津絵を謳はれるが、私も好んで酒間、いろ/\の大津絵を謳ふことが寡くない、あの節調の中には江戸世紀末の悲哀が、深く美しく滲みだしてはゐるからである。
— 正岡容 『寄席風流』 青空文庫
浮世絵雑誌のバック・ナンバーは、力の及ぶ限り集め、日本はもちろん、外国の図録、カタログ、研究書の類を無茶苦茶に、かき集めた。
— 野村胡堂 『胡堂百話』 青空文庫
間もなく可愛らしい洋服姿の八重子さんというのが絵雑誌を抱えて出て来た。
— 佐々木邦 『好人物』 青空文庫
少時の間お互に、こんな変な子があるものか知らといったように珍らしがっていた後、八重子さんが思い切って絵雑誌を相手の鼻の先へ突き出した。
— 佐々木邦 『好人物』 青空文庫