逃げ隠れ
にげかくれ
名詞
標準
文例 · 用例
逃げ隠れをなすっても何になるものですか。
— 玉鬘 『源氏物語』 青空文庫
受験制度や徴兵制度を改革できるものは、ここから逃げ隠れできない若者だけだ。
— 富田倫生 『青空のリスタート』 青空文庫
」 私自身、きつい旅ができるほどもう若くもないので、荷物がなくなるだけでもかなり不都合で受け入れがたいのだが、正直のところ、名状しがたい悪名でその経歴が真っ黒な男を相手に、逃げ隠れを余儀なくさせられるのだと思うと、何とも参ってしまう。
— THE FINAL PROBLEM 『最後の事件』 青空文庫
」「僕は、これ以上卑怯者と譏られないために、もう逃げ隠れはしません。
— ――夫婦哲学―― 『花嫁の訂正』 青空文庫
岡が逃げ隠れようとするのも道理、その顔には涙のあとがまざまざと残っていた。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
もう逃げ隠れはできないと観念したのだろう。
— 有島武郎 『卑怯者』 青空文庫
――犬は尾を巻いてこそこそと逃げ隠れ、風も威風に打たれたものか、ピタリと鳴りを静めて、まばたく灯影も主水之介ゆえに、まぶしく輝き出したのではないかと思われるようなすばらしさでしたから、気の揉める者も出来るであろうし、胸が騒いで、咽喉が乾いて、急に水のほしくなった者が二人や三人でたのは当り前でした。
— 江戸に帰った退屈男 『旗本退屈男 第九話』 青空文庫
ぽかんとしていねえで、ついてきなよ」 すいすいと足を早めた名人の姿を知って、ぎょっとなりながら逃げ隠れようとしたが、しかしすでにおそい。
— お蘭しごきの秘密 『右門捕物帖』 青空文庫