様有
ようゆう
名詞
標準
文例 · 用例
恐るれば福を致し、或は侮り、或は亢れば災を致すのは、何事に於ても必ず然様有る可き道理である。
— 幸田露伴 『震は亨る』 青空文庫
」「私共の商買の者は善くさう申しますが、女の惚れるには、見惚に、気惚に、底惚と、かう三様有つて、見惚と云ふと、些と見たところで惚込んで了ふので、これは十五六の赤襟盛に在る事で、唯奇麗事でありさへすれば可いのですから、全で酸いも甘いもあつた者ぢやないのです。
— 尾崎紅葉 『金色夜叉』 青空文庫
「カランス様有難う存じます。
— 国枝史郎 『十二神貝十郎手柄話』 青空文庫
神様有つても無うてもええわ。
— 北條民雄 『鬼神』 青空文庫
従つてさういふ研究も専門家の手でし尽くされ、様様有効なメトオドも発表されてゐる。
— 岸田国士 『物言ふ術』 青空文庫
が、少年に信を置くとなれば、発動機を買う許しを得に来て、お母様有難う有難うと頸を抱いて接吻して行ったと主張している母夫人や、当主公爵夫妻、その他の召使たちの証言は、一体これを、何と解釈したらいいであろうか?
— 橘外男 『グリュックスブルグ王室異聞』 青空文庫
實に人情自然、然樣有るべき理なので有る、當然なので有る。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
世には蓬的自己を有して居る人も少くは無い、若し蓬的自己を有して居る人ならば、自己を沒卻して仕舞つて、自己より卓絶した人、即ち自己が然樣有り度いと望むやうな人に隨從して、其の人の立派な運命の圈中に於て自己の運命を見出すのも、見苦しい事では無いのみならず、合理的な賢良な事である。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫