抜け目
ぬけめ
名詞頻度ランク #36244 · 青空 274 例
標準
imprudence
文例 · 用例
それでいて実に抜け目なく観察していて、人にその気配が兆すと見るやたちまち逃げ足に移る。
— 梶井基次郎 『交尾』 青空文庫
もともと、抜け目の無い男で、「オベリスク」の編集は世間へのお体裁、実は闇商売のお手伝いして、いつも、しこたま、もうけている。
— 太宰治 『グッド・バイ』 青空文庫
終戦になり、細君と女児を、細君のその実家にあずけ、かれは単身、東京に乗り込み、郊外のアパートの一部屋を借り、そこはもうただ、寝るだけのところ、抜け目なく四方八方を飛び歩いて、しこたま、もうけた。
— 太宰治 『グッド・バイ』 青空文庫
思いがそこに到ると、さすが、抜け目の無い彼も、途方にくれて、溜息が出るのだ。
— 太宰治 『グッド・バイ』 青空文庫
麦酒会社でも抜け目はない、新聞社と試合をすれば新聞に記事が出る……広告になると思ったものらしいが、それにしてもこっちの実力がわからないので作戦を立てるのに困ったと言う。
— 夢野久作 『ビール会社征伐』 青空文庫
もし講義の内容が抜け目なく系統的に正確な知識を与えさえすればいいとならば、何も器械の助けを借りるまでもなくその教師の書いた原稿のプリントなり筆記なりを生徒に与えて読ませれば済む場合もあるわけである。
— 寺田寅彦 『蓄音機』 青空文庫
その後勃凸と私との交渉はさして濃くなつて行くやうなこともなく、唯おんつぁんを通じて、彼が如何に女に愛着されるか、如何に放漫であるか、いざとなれば如何に抜け目のない強烈さを発揮するかといふことなどを聞かされるだけだつたが、今年になつて、突然勃凸と接近する機会が持ち上つた。
— 有島武郎 『骨』 青空文庫
仏蘭西啓蒙期の詩人ウォルテルの如きも、非常に実利的で利殖に抜け目のない人物でありながら、しかも当時一流の人間的情熱家だった。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
作例 · 標準
彼女は仕事で抜け目が多く、同僚から注意されることがしばしばあった。
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彼の事業が失敗したのは、初期段階での抜け目が原因だと言われている。
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そんな抜け目があるから、いつも損ばかりするんだよ。
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