きしり
きしり
副詞-と副詞
標準
creak
文例 · 用例
隣の部屋からキンキン早すぎる回転の安蓄音器が、きしりわめく。
— 太宰治 『音に就いて』 青空文庫
もやい綱が船の寝息のようにきしり、それを眠りつかせるように、静かな波のぽちゃぽちゃと舷側を叩く音が、暗い水面にきこえていた。
— 梶井基次郎 『冬の蠅』 青空文庫
戸外では寒いからっ風が勢いこんで吹きすさんでいるらしく、建てつけの悪るい障子が磨りへらされた溝ときしり合って、けたたましい音を立てていた。
— 有島武郎 『星座』 青空文庫
何か音がしていますわ」「どんな音」「そら、夢の水車のきしりのような音」「ああそうだ。
— 宮沢賢治 『シグナルとシグナレス』 青空文庫
青ぞらはふるい ひかりはくだけ 風のきしり 陽は織れど かなし」 野ばらの木が赤い実から水晶の雫をポトポトこぼしながらしずかに歌いました。
— 宮沢賢治 『虹の絵具皿』 青空文庫
退屈まぎれに見ておりました旅行案内を、もとへ突込んで、革鞄の口をかしりと啣えさせました時、フト柔かな、滑かな、ふっくりと美しいものを、きしりと縊って、引緊めたと思う手応がありました。
— 泉鏡花 『革鞄の怪』 青空文庫
船は、うめくような音をたてて、ミシミシときしりはじめました。
— ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 『人魚の姫』 青空文庫
車は、秋の陽のなかを、ぎいぎいときしりながら、のろのろ進んでいつた。
— 新美南吉 『良寛物語 手毬と鉢の子』 青空文庫
作例 · 標準
雪の重みに耐えかねて、古い山小屋の太い梁がきしりと鈍い音を立ててわずかに沈んだ。
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錆びついた鉄門を力任せに横に引くと、蝶番がきしりと嫌な音を立ててゆっくりと開いた。
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夜の静寂を破るように、誰かが板の間を踏みしめる音がきしりと廊下の奥から響いてきた。
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凍りついた湖面の上にそっと足を乗せると、足元の氷の層がきしりと鳴って細かい亀裂が入った。
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