稜堡
りょうほ
名詞
標準
bastion
文例 · 用例
一九一六年版ホワイトヘッドの南印度村神誌六〇頁)パンジャブのシァルコット砦を築くに東南の稜堡が幾度も崩れたので、占者の言に據り寡婦の獨り子の男兒を牲にした。
— 南方熊楠 『人柱の話』 青空文庫
町の入口には、古の稜堡の跡の遊歩場に、アカシアの木立が植えられるのを昔彼は見たのだが、それがすっかりあたりを占領して、古い樹々を窒息さしていた。
— JEAN-CHRISTOPHE 『ジャン・クリストフ』 青空文庫
信長は自分の築城したこの堅固な二条城、三つの堀と数カ所の稜堡を以て取巻かれたこの要害を、攻撃によって陥そうなどとはしなかった。
— 日本の悲劇 『鎖国』 青空文庫
(a)ドビニ殿がカプアの町を包囲しこれにはげしい攻撃を加えた時のこと、お城の大将のファブリツィオ・コロンナ殿が稜堡の上から和睦を申し出て、部下のものどもがいささか手をゆるめたすきに、我が方の強者どもは忽ちに城を奪い取りこれを微塵にしてしまった。
— ESSAIS DE MONTAIGNE 『モンテーニュ随想録』 青空文庫
例えば古人がその象に運ばせたそれのような一種の稜堡の中にはいって、戦場に引いてゆかれるようなことになるだろうと思う。
— ESSAIS DE MONTAIGNE 『モンテーニュ随想録』 青空文庫
また近頃我国の婦人がその脇腹を武装し始めたあのでっかい稜堡*は、いったい何の役をするのか。
— ESSAIS DE MONTAIGNE 『モンテーニュ随想録』 青空文庫
」 ふたりの子どもは、りょうほうからせがみました。
— 新美南吉 『飴だま』 青空文庫
」 メグは、おかあさんのそばにすわって、シャツのそで口をぬっていましたが、「あら、りょうほう忘れて来たのに。
— LITTLE WOMEN 『若草物語』 青空文庫
作例 · 標準
その都市の城壁には、敵の攻撃を防ぐための稜堡がいくつも設けられていた。
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稜堡式の城郭は、近世ヨーロッパで広く採用された築城技術だ。
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函館の五稜郭は、星形の稜堡を持つことで有名である。
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