三舎を避ける
さんしゃをさける
表現動詞-一段
標準
to keep one's distance from someone (due to fear or because that person is superior)
文例 · 用例
おゝ、自然と敵の意を体して、自から、罵倒するやうな木像では、前方が約束を遂げんのも無理はない……駄物、駄物、駄物、」と三舎を避ける足取で、たぢ/\と後退りして、「さあ、恁うなれば、お浦の紀念の方が大事だ。
— 泉鏡太郎 『神鑿』 青空文庫
戦国時代の日本武将の謀略は、中国人も西洋人も三舎を避けるものがあった。
— 石原莞爾 『最終戦争論』 青空文庫
「それに致しても、そのやさしい姿で、心の猛けだけしさは、われわれも三舎を避けるのう」 と、用人は、讃めて、「お負傷がなかったのは、何より――」 塀外をあらために出た、若侍たちも、空しく帰って来た。
— 三上於菟吉 『雪之丞変化』 青空文庫
そこでこの、虎狼も三舎を避けるはずの江戸老中差廻しの検地役人の一行が、この長持と駄馬とのために行手を遮られてしまったのですから、これはただで済まされないのが当然です。
— 胆吹の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
いわんや奥州の棚倉などいうような所へ、懲戒的に国替させられるような中大名にあっては、その藩士の漂泊生活というものは、明治の今日の軍人や裁判官も三舎を避けるくらいであった。
— 柳田國男 『名字の話』 青空文庫
お園の美しさと、その激しいヒステリーの発作のことは、平次も聴かないではありませんが、小唄の師匠のお組と掴み合いの喧嘩をした後の凄じい発作は、恐らく因業で聞えた母親さえも、三舎を避ける外は無かったのでしょう。
— 夕立の女 『銭形平次捕物控』 青空文庫
事実、山と谷との権威者である、このお爺さんが同行すれば、山神鬼童も三舎を避けるに違いないと思われます。
— 弁信の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
もし今の人間の口先にかかったら、耶蘇孔子の如き古の大宗教家といえども、恐らく三舎を避けるであろうと思う。
— 大隈重信 『福沢先生の処世主義と我輩の処世主義』 青空文庫
作例 · 標準
彼は相手の圧倒的な実力を認め、三舎を避けるかのように退いた。
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あの組織とはあまり関わらない方がいい、と三舎を避けるように助言された。
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「三舎を避ける」という言葉は、必ずしも臆病という意味ではない。
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