左脇
ひだりわき
名詞
標準
文例 · 用例
僕は自分の左脇にかかえるようにしてツネちゃんを療養所に連れ込み、医務室へ行った。
— 太宰治 『雀』 青空文庫
左脇の家に人|数多集い、念仏の声洋々たるは何の弔いか。
— 寺田寅彦 『半日ある記』 青空文庫
併し彼女はどうにか腰をおろして、その左脇にオペラ・バッグを置くことが出来た。
— 佐左木俊郎 『指』 青空文庫
神田駅に近付いたとき、彼女は、自分の左脇に腰をおろしている男が、顔全体で痛さを堪えながら指先を握っているのに気がついた。
— 佐左木俊郎 『指』 青空文庫
すなわち、身体を入れる左脇の引合口の方を背後にして、そこからはみ出した背中の瘤起を、幌骨の刳形の中に入れてある。
— 小栗虫太郎 『黒死館殺人事件』 青空文庫
山陽が遂に此年壬辰九月二十三日夕酉刻に歿し、越えて二十五日に綾小路千本通西へ入南側の光林寺に葬られた時の行列には、棺の左脇が菅三郎、右脇が此関五郎であつた。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
途中落馬、左脇打撲。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
一挙に勝を収めた信長は、敢て今川勢を遠く追わずに、直に兵を間米山に集め義元の首を馬の左脇にさげて、日暮には清須に引上げた。
— 菊池寛 『桶狭間合戦』 青空文庫