下弦の月
かげんのつき
表現名詞
標準
last quarter moon
文例 · 用例
ユフダチ ヤムノヲ マツウチニツカレガ デタカ オヂイサンイツカ グツスリ ネムリマスオヤマハ ハレテ クモモナクアカルイ ツキヨニ ナリマシタ この月は、春の下弦の月である。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
みんなは下弦の月が東の空に出て來たのも氣が附かずに醉ひどれのやうに歩いてゐた。
— 南部修太郎 『一兵卒と銃』 青空文庫
庭前には籠が据えてあって、其の傍には天狗のような異形の者が五六十人ばかり、下弦の月の光の下に見えていた。
— 田中貢太郎 『魔王物語』 青空文庫
明神様もけなりがッつろと、二十三夜の月待の夜話に、森へ下弦の月がかかるのを見て饒舌った。
— 泉鏡花 『神鷺之巻』 青空文庫
山の上にかゝつた下弦の月が、薄靄のなかに暈を描き、わたしたちは別れしなに武藤君が夫々の手につかませたフリジアの花束を持つてゐた。
— 牧野信一 『岬の春霞』 青空文庫
第十五 更闌けて、天地の間にそよとも音せぬ後夜の靜けさ、やゝ傾きし下弦の月を追うて、冴え澄める大空を渡る雁の影|遙かなり。
— 高山樗牛 『瀧口入道』 青空文庫
そんな地獄じみた障害物が、鼠に噛じられたような棘々しい下弦の月の光りと、照明弾と、砲火の閃光のために赤から青へ、青から紫へ、紫から黄色へ、やがて純白へと、寒い、冷めたい氷点下二十度前後の五色の反射を急速度に繰返しながら半|哩ばかり続きに続いた。
— 夢野久作 『戦場』 青空文庫
……あの大空に白く輝いている、割れ口のギザギザになった下弦の月こそは、そうした戦争に対する疑惑の凝り固まった光りではなかったか……氷点下二百七十三度の疑惑の光り……。
— 夢野久作 『戦場』 青空文庫
作例 · 標準
今朝、東の空には下弦の月がうっすらと見えていた。
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月齢カレンダーによると、明日は下弦の月だ。
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「星空観察会、明日は下弦の月だから、月明かりはあまり気にならないかもね。」
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