橋東
きょうとう
名詞
標準
文例 · 用例
帰り途、二つ井戸下大和橋東詰で三色ういろと、その向いの蒲鉾屋で、晩のお菜の三杯酢にする半助とはんぺんを買って、下寺町のわが家に戻ると、早速亭主の下帯へこっそりいもりの一匹を縫いこんで置き、自分もまた他の一匹を身に帯びた。
— 織田作之助 『大阪発見』 青空文庫
京橋下の一流は御濠の鍛冶橋南より比丘尼橋紺屋橋を経て来り、京橋の東炭谷橋白魚橋の下に出で、こゝにて南は真福寺橋下より来る一水と会し、北は兜橋より弾正橋下を経来れる一水と会し、桜橋東にてまた南より来る小渠と会し、遂に中の橋稲荷橋下を過ぎてこゝに来れるなり。
— 幸田露伴 『水の東京』 青空文庫
本町橋東詰で、西町奉行堀に分れて入城した東町奉行跡部は、火が大手近く燃えて来たので、夕七つ時に又坂本以下の与力同心を率ゐて火事場に出馬した。
— 森鴎外 『大塩平八郎』 青空文庫
秋晴れのうららかな日の朝、四ツ(午前十時)をすこし過ぎたころに、ひとりの男が京橋東仲通りの伊藤という道具屋の店さきに立った。
— 仮面 『半七捕物帳』 青空文庫
その時分、道頓堀筋、日本橋東へ入る南側に、絵本屋があったが、そこへ行って、絵本を買うのが、唯一の楽しみで、当時一冊、三銭位であったであろうか、彩色した袋の中に入っていて、中は、馬糞紙の粗末なものであったが、それだけが、私の買ってもらった唯一のものである。
— 直木三十五 『死までを語る』 青空文庫
十九 当時、末吉橋東詰松屋町に、豊竹呂昇の持小屋「松の亭」というのがあった。
— 直木三十五 『死までを語る』 青空文庫
三時半に出て、すきや橋東配の地下で「日本女性読本」の試写を見る。
— 昭和十二年 『古川ロッパ昭和日記』 青空文庫
と思うと、公孫※は、橋東の味方のうちへ、馬を打って逃げこんでしまった。
— 群星の巻 『三国志』 青空文庫