歯寒
しかん
名詞
標準
文例 · 用例
ただ、わが同胞は鞠躬尽瘁よく、唇ほろびて歯寒きの間に立ち、風雲を一掃して、東洋の天地に青天白日をめぐらすことを期せざるべからず。
— 井上円了 『西航日録』 青空文庫
一夕枕頭思万端、苦眠不是客身単、山河所過皆亡国、志士何勝唇歯寒。
— 井上円了 『西航日録』 青空文庫
注意すると同時にこの儘打ち棄てて置いて、もし露国がチベットへ侵入して来る時分には唇亡びて歯寒しで、第一に困難を受けるのは即ち我が国であると考えるからには、どうしてもかねての国是に基づいて施設するところがなくてはならんようになったです。
— 河口慧海 『チベット旅行記』 青空文庫
実に唇亡びて歯寒し。
— 大隈重信 『三たび東方の平和を論ず』 青空文庫
かくては、この家康も、少しは心を向けていずばなるまいが」「少しでは足りませぬ」 正信は、笑いもせず答えて、「唇やぶれて歯寒し――のたとえもあります。
— 第十分冊 『新書太閤記』 青空文庫