微温火
ぬるび
名詞
標準
文例 · 用例
その一つに腰掛けて、一人の寂しそうな少年が微温火の前で本を読んでいた。
— A CHRISTMAS CAROL 『クリスマス・カロル』 青空文庫
ほのかなるぬる火のぬくみ、胸の脈ゆたにむくみて、 火吹だるま、初立ちし生命の日かな、面はゆに火屑を吹きぬ。
— 薄田泣菫 『泣菫詩抄』 青空文庫
草絡み、落葉の反に、熟白英、――ぬる火の雫、――實こそつゆれ。
— 薄田淳介 『白羊宮』 青空文庫
ついと強往く手さきに、蛇はぬる火のかつ消えて、闇のあなたに、ほのぼのの花や、――と見れば夢わいな、山毛欅の瑞枝の下蔭で、樣にもたれて眞白百合、一はかざしに、二は胸に、三は御手の手のひらに。
— 薄田淳介 『白羊宮』 青空文庫