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密訴

みっそ
名詞
1
標準
文例 · 用例
あいつめが、あの鳥刺しの奴めが密訴したに違げえねえんです!
日光に現れた退屈男 旗本退屈男 第八話 青空文庫
吉見の父が少年二人を密訴に出したので、門番も猜疑心を起さずに応対して、却つて運びが好かつた。
森鴎外 大塩平八郎 青空文庫
然るにきのふの御用日の朝、月番|跡部の東町奉行所へ立会に往くと、其前日十七日の夜東組同心|平山助次郎と云ふものの密訴の事を聞せられた。
森鴎外 大塩平八郎 青空文庫
きのふの御用日にわざと落ち着いて、平常の事務を片附けて、それから平山の密訴した陰謀に対する処置を、堀と相談して別れた後、堀が吉田を呼んだやうに、跡部は東組与力の中で、あれかこれかと慥なものを選り抜いて、とう/\荻野勘左衛門、同人倅四郎助、磯矢頼母の三人を呼び出した。
森鴎外 大塩平八郎 青空文庫
これは一昨日の夜平山の密訴を聞いた時にすべき決心を、今偶然の機縁に触れてしたやうなものである。
森鴎外 大塩平八郎 青空文庫
密訴をした平山と父吉見とは取高の儘譜代席小普請入になり、吉見英太郎、河合|八十次郎は各銀五十枚を賜はつた。
森鴎外 大塩平八郎 青空文庫
「これまでにも密訴したものに仕返しをするということは時々ありましたが、それは悪党の仲間同士に限ることで、召捕りの助勢をした素人に対して仕返しをするなどというのは珍らしいことですよ」と、半七老人は云った。
張子の虎 半七捕物帳 青空文庫
してみると、あるいはあの男がまだ何も密訴していないのか……あるいはやっぱりなんにも知らないので、自分の目ではまるきり何も見なかったのか、二つに一つである(そうだ、どうしてやつに見ることができるものか?
フョードル・ミハイロヴィッチ・ドストエフスキー 罪と罰 青空文庫