脇部屋
わきべや
名詞
標準
文例 · 用例
「では、ごめんを」 屈み腰にツツとさがった老臣の伊東十兵衛は、袴のひだをつまみあげ、いま、殿のお室にはいる時は、脇部屋のそとにのこしておいた手槍を持とうとして、そこを見ると、あるはずの槍がない。
— 吉川英治 『神州天馬侠』 青空文庫
脇部屋の口元で、直ぐその取次が、「中島|砦の梶川一秀どの、ならびに、善照寺砦の佐久間信辰どのらも、唯今、相前後して、伝令のお使者、早馬でお着。
— 第二分冊 『新書太閤記』 青空文庫
脇部屋に手枕のまま寝ていた小姓の佐脇藤八郎をゆり起して、宿直の者へ馬の用意を伝え、自分はその間に早くも湯漬の膳部を、信長の前へ運んで来る。
— 第二分冊 『新書太閤記』 青空文庫