稲草
いなくさ
名詞
標準
文例 · 用例
稲草によっては八分通りの出来にすら見える。
— 第一部下 『夜明け前』 青空文庫
落華生「春桃」、冰心女士「超人」「うつしえ」、葉紹鈞「稲草人」「古代英雄の石像」、郭沫若「黒猫」「自叙伝」等である。
— 宮本百合子 『春桃』 青空文庫
葉紹鈞の「稲草人」「古代英雄の石像」を童話として紹介すれば、人々は、中国の誠実な一つの心情がその中に流している暗涙の重みにおどろくだろう。
— 宮本百合子 『春桃』 青空文庫
「稲草人」「古代英雄の石像」などが、中国文学史の上で中国の悲傷、誠意、人民の惨苦への愛と民衆創造の希望を象徴した作品として、高く評価され記念さるべき時が近づきつつある。
— 宮本百合子 『春桃』 青空文庫
昼間はもちろんのこと、夜じゅう田圃に立って、天の星や月の美しさ、露の味を知りつくしているのは身動きもしないで、ゆるやかに手の団扇をうごかしている稲草人である。
— 宮本百合子 『春桃』 青空文庫
夜も眠らない稲草人の前に、一つ一つくりひろげられる貧しい農家の老婆が害虫と闘い生活と闘う姿や、飲んだくれの夫に売られることを歎いて、投身して死ぬ漁婦の独白は読者の心魂に刻み込まれて消すことの出来ないリアリティーをもって描かれている。
— 宮本百合子 『春桃』 青空文庫
同じ作者によってかかれた「稲草人」の悲しい絶望と、この作品の展望的な結果の対照とは、私たちに、中国文学が進んでいる明日への方向について示唆するところがある。
— 宮本百合子 『春桃』 青空文庫
また激甚地の字々では、水田の稲草が浮き上っていた。
— 大鹿卓 『渡良瀬川』 青空文庫