賻物
ふもつ
名詞
標準
money and goods given to a bereaved family
文例 · 用例
一山を輝すやうな賻物や祿が、數多い房々に配られた。
— 折口信夫 『死者の書 續篇(草稿)』 青空文庫
河内王は持統三年に太宰帥となった方で、持統天皇八年四月五日|賻物を賜った記事が見えるから、その頃卒せられたものと推定せられる(土屋氏)。
— 斎藤茂吉 『万葉秀歌』 青空文庫
今の錦紗のやや軽薄めいた技巧的感触や西陣お召の厳粛性のやうな感じとは全然ちがふもつと、ち、り、め、ん、といふなまめかしさ、いとしさ、やるせなさ、優しさの含んだ純粋絹をねりにねつてしなとこくとをつけた布地でした。
— 岡本かの子 『縮緬のこころ』 青空文庫
・ふるつくふうふうわたしはなぐさまない(ナ)・ふるつくふうふうお月さんがのぼつた・ふるつくふうふとないてゐる (ふるつくはその鳴声をあらはすふくろうの方言)・照れば鳴いて曇れば鳴いて山羊がいつぴき・てふてふもつれつつ草から空へ(ナ) 四月廿二日 晴れたり曇つたり、また雨か。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
郵便も来ない日のつくつくぼうし・風が雨となる案山子を肩に出かける・電線とほく山ふかく越えてゆく青葉・竹の葉のすなほにそよぐこゝろを見つめる 昼ふかく虫なく草の枯れやうとして・てふてふもつれつつかげひなた(楠)・風鈴しきり鳴る誰か来るやうな 九月十一日 秋晴、久しぶりの青空だつた。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
宵から夜明けまでぐつすりと熟睡した、――きのふもけふもつつましくすなほであつた。
— 種田山頭火 『一草庵日記』 青空文庫
ああいふもつともらしい先生は、あたし苦手なの。
— 四幕と声のみの一場よりなる喜劇 『速水女塾』 青空文庫
作例 · 標準
葬儀の受付で、参列者からお預かりした賻物を丁寧に記録した。
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突然の訃報に驚き、せめてもの気持ちとして賻物をお包みしてご自宅へ伺った。
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村のしきたりで、誰かが亡くなると近隣の者が持ち寄って賻物を届けることになっている。
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