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蔵主

ぞうす
名詞
1
標準
文例 · 用例
本役には釣狐のシテ、白蔵主を致しまする筈。
泉鏡花 白金之絵図 青空文庫
あれよあれよ、古狐が、坊主に化けた白蔵主
泉鏡花 白金之絵図 青空文庫
この心を見物衆の重石に置いて、呼吸を練り、気を鍛え、やがて、件の白蔵主
泉鏡花 白金之絵図 青空文庫
」―― 急に親しく、画工を、幼名に呼びかけて、「はて、彼処をさように魔所あつかい、おばけあつかいにされましてはじゃ、この似非坊主、白蔵主ではなけれども、尻尾が出そうで、擽っとうてならんですわ。
泉鏡花 菊あわせ 青空文庫
開基は了誉上人、始祖家康の生母がここに葬られているために、寺領六百石を領して、開山堂、弁財天祠、外久蔵主稲荷、常念仏堂、経堂、無縁塚坊舎が三カ寺、所北寮が百軒、浄土宗関東十八|檀林中の随一を誇るだけあって、広大壮麗言うばかりない大伽藍です。
千代田城へ乗り込んだ退屈男 旗本退屈男 第十一話 青空文庫
蔵主の狐や茂林寺の狸のむかし話なども思いあわされて、諸人も奇異の感にうたれながら、とにもかくにも一ヵ寺の住職の身のうえにこういう椿事が出来したのであるから、単に不思議がってばかりはいられなかった。
狐と僧 半七捕物帳 青空文庫
あまりの不憫さに無常を感じ、法体となって名を蔵主と改めたと見しは夢、まことは野原の妖狐にあべこべに化かされて、酒菰古畳を袈裟衣だと思っていたという筋である。
林不忘 仇討たれ戯作 青空文庫
「しかし」とこの時一人の武士が――栃木三四郎という若武士であったが――ちょっと不安そうに首を傾げたが、「目下伏見から幸蔵主殿が、太閤殿下のお旨を帯して、聚楽にご滞在なされて居られる。
国枝史郎 血ぬられた懐刀 青空文庫