房毛
ふさげ
名詞
標準
lock
文例 · 用例
父は、十三日にねという私の挨拶には直ぐ答えず、口を大きくへの字形にして悲しそうな八の字に房毛の出た眉毛を顰めながら頭をゆるくふり動かした。
— 宮本百合子 『わが父』 青空文庫
しなしなと微風に撓む帽子飾の陰から房毛をのぞかせて、笑いながら扇を上げる女性の媚態も見られます。
— 宮本百合子 『C先生への手紙』 青空文庫
房髪 脳天に剃り残した一つまみの房毛で、カザックの標章としたもの。
— VECHERA NA HUTORE BLIZ DIKANIKI 『ディカーニカ近郷夜話 前篇』 青空文庫
犬は宏子を見ると、寝そべったまま、房毛の重い尻尾を物懶そうにふった。
— 宮本百合子 『雑沓』 青空文庫
私がその門を這入るや否や仔牛ほどもある西班牙犬のネロが眼早く見付けたと見えて、高く一声吠えながら私の足許へ走って来て、房毛で蔽われた横肚を私の膝へ擦りつけた。
— 国枝史郎 『西班牙の恋』 青空文庫
そして、わたしの房毛をつまんで捲かせようと、唇で息を吹きかけるため屈みこむ度ごとに、一つ言葉をささやきこむのでした、――「心配するな、連れ出してやるぞ。
— TUPEJNYJ HUDOZHNIK 『かもじの美術家』 青空文庫
とりわけて、得意の術というのは、尻尾の房毛の先で、相手の脇の下をこちょこちょとやる。
— 乱視の奈翁 ――アルル牛角力の巻―― 『ノンシャラン道中記』 青空文庫
すなわち遠からざる将来において、船には蒸気機関のような重い場ふさげなものは入らなくなり、ナイアガラ辺で起した強大な電力を無線電信で洋上の船に送り、軽少な器械で巨船を動かすような事になるだろう。
— 寺田寅彦 『話の種』 青空文庫
作例 · 標準
彼は自慢の房毛を指先でくるくると弄りながら、考え事に耽っていた。
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馬の首筋にある美しい房毛が、夕陽を浴びて黄金色に輝いている。
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「この犬の耳の房毛、まるで貴婦人の飾りみたいで可愛いでしょう?」
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