火成
かせい
名詞
標準
文例 · 用例
信州の山岳の中でも、御嶽や駒ヶ岳などは、古くから多くの登山者を有していたが、宗教が権威を失った今日では、新しい登山家は、種々の理由からして、日本アルプスの中でも、殊に飛騨山脈を選び、飛騨山脈の中でも、最高点の槍ヶ岳や穂高岳の特色ある火成岩の大塊は特に多くの人々を引きつけているらしく思われる。
— 小島烏水 『上高地風景保護論』 青空文庫
あれは水成岩のなかにふき出した火成岩ですよ。
— 宮沢賢治 『台川』 青空文庫
いろいろの時代のいろいろの火成岩や水成岩が実に細かいきれぎれになってつづれの錦を織り出している。
— 寺田寅彦 『カメラをさげて』 青空文庫
隕石は全く特殊な構造と成分をもっていて、あらゆる地球上で知られた岩石の類とは本質的な差違を示しており、地球内部の液体の固まってできたいわゆる火成岩とも、また海水の作用で海底に堆積してできた水成岩とも全くちがったものである。
— スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 『宇宙の始まり』 青空文庫
また一方隕石中には、地上の火成岩中に頻出する鉱物、すなわち、石英、正長石、酸性斜長石、雲母、角閃石、白榴石、霞石を含んでいない。
— スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 『宇宙の始まり』 青空文庫
でも、石英粗面岩と粗面岩とは、同じ火成岩中の火山岩に属していながらも、全々別個の岩石である事を忘れないで下さい。
— 大阪圭吉 『気狂い機関車』 青空文庫
これに引きかえ、水源地方の山塊が火成岩である川に育った鮎は味も劣り、香気も薄い。
— 佐藤垢石 『香魚と水質』 青空文庫
ところが、火成岩の山塊を水源とする川の水は、水成岩のそれのように清冽ではない。
— 佐藤垢石 『香魚と水質』 青空文庫